ボーナス・賞与が思ったよりも少ない時にチェックすべき2つのポイント

中間管理職・海会(カイエ)です。

サラリーマンの大きな楽しみ、ボーナス(賞与)。

しかし、思ったような額じゃなくて「もらったのはいいけど何だか少なくないか?」というモヤモヤを抱えてませんか、ますよね?

 

そりゃもちろん多いに越したことはないけれど、「少なくはないな」と思えるぐらいはもらいたいっすよね?

ところが、明細を開いてびっくり「おいおいおいおい、こんなに少ないわけねぇよ!」と悪態を吐きたくなるような少な〜い額面の時もあるんじゃないですか?

けっこう頑張ったのに普通の評価だった、あるいは、普通にやってきたのに悪い評価だった。

「自己評価 × 70% = 適正な評価」なんて言われますが、そんなこと言われたって少ないもんは少ない。

納得いかないもんは、いかない。

 

この記事では、タイトル通り、ボーナス・賞与が思ったよりも少ない時にチェックすべきポイントを解説します。

あっ、ただの解説なので、別にこの記事を読んでもボーナス増えたりしないんで、悪しからず。

まあ、この記事を読んで自分を慰めてくださいな。

ちなみに大前提として「自分の職場のボーナス、賞与の仕組み」はきっちり把握しておきましょう。

完全に業績評価の会社なのに「ボーナスが一定で出ない」とか公務員なのに「大企業と比べて少ない」とか嘆いても無意味なので。

1.会社の業績に貢献したか〜第1のチェックポイント〜

冒頭に伝えたように「頑張ったのに評価が普通」とか「普通にやっていたのに評価が悪い」というのはただの自己評価 a.k.a. 主観

もちろん、「頑張っていない」とか「普通より下」ということじゃないですよ?

自分自身は自分の努力の過程や結果を100%知っているけど、周囲の人はあなたの頑張りの100%を知ることができません。

なぜなら他人だから。周りの人は周りの人で「自分自身」の面倒を見ることが一番大事だから。

つまり、終始あなたのことを見ているワケじゃないってことです。

じゃあ、あなたの考課者である直属の上司は何をもってボーナスの査定をしているのか?

 

ズバリ「会社への貢献度」で査定をしています。会社員だからそりゃそうだ。

「会社への貢献度」=「利益」「収益の増加」と「費用の削減」

例えば、営業マンなら「必死にやってノルマ達成率70%」よりも「手抜きでやって120%」の方が会社への貢献度が大きい

費用の削減であれば、新たなシステムを導入して、人件費や消耗品費を削減した、など想定していたコストがグッと抑えられれば貢献度が大きい。

いずれにしても「どのように振舞っていたか」ではなく「どんな成果を上げたのか」が大切。

2.考課者に気に入られる努力をしたか〜第2のチェックポイント〜

とは言え、考課者だって人間。あなたや他の従業員を全て公平な視点で評価できるわけではありません

むしろ、ふわふわした主観的な視点で評価をしてます。

つまり、業務では常に「YES!」、急に飲みに誘っても嫌がらずに付き合ってくれる、という部下はやっぱりかわいい

業務では常に「え〜、それは〇〇で、××だから、△△なんですよ〜」とか言ってる、飲みの誘いを毎回断る、という部下よりは言うこと聞く方がかわいい。

さて、ここで問題。

同じ能力で同じ成果を出している「言うことを聞くAくん」と「言うことを聞かないBくん」、さあどっちの方が評価が高いでしょう?

もちろん、Aくんですよね。

さてさて、第二問。

「ミスしがちだけど長時間労働は大歓迎の1年目のCくん」と「きっちり業務時間内に仕事で成果を出して定時でサッと帰る反抗的な6年目のDさん」どっちの評価が高いでしょう?

この答えは、考課者によってバラバラです。

上司が仕事ができないタイプで、体育会系の長時間労働至上主義者だとCくんの方が「可愛げがある」と言う理由だけで評価をしたりします。

業績だけで考えるともちろんDくんが圧勝なのに。「バァアアーーーーカッ!!」って感じですね。

ちなみに上司が気に入るのは、

①言うことを何でも聞く従順な部下

②成果を出す部下

どっちかです。

そして、多くの上司は「言うことを聞く>成果を出す」という優先度になっています。まじでどーなってんだかね。

成果は思考で捉えられるけれど、従順かどうかは感情でしか捉えられません。

自分よりも仕事ができないはずなのにゴマばかり擦っている同期や後輩が自分よりも先に出世している場合、「組織や上司に対して従順かどうか」という視点で見てみましょう。

まあ「自分は仕事ができると思っているが、実は相手の方が仕事ができている」という切ない場合もあるけど、それはまた別のお話。

3.まとめます 〜組織において「評価」と「自由」はトレードオフ〜

ボーナス・賞与は自分が考えているよりも少ない、ということが大半。

特に、この記事を読んで「うんうん、確かに気に入られる努力をしていないな」と納得するような(いい意味で)変わり者ならなおさら。

普通はボーナスが少なかったら「何だよ!上司は何にも分かってない!」とか愚痴を言って、それでおしまいですから。

 

組織において昇給や賞与を良くしてもらうためには上司に擦り寄る必要があるのです。

尊敬できる上司であれば、ストレスなく素直に指示を聞くことができるけど、自分とは相性が合わず「何言ってんだこいつ?」と思ってしまう上司がほとんど。(上司には上司なりの事情や価値観がある、という話は置いといて)

 

そんな時は「自分が考える仕事論を大事にしたい」と「上司の指示を聞いて評価を上げる」が両立できないものです。(器用な人は、面従腹背という手段で両立させますが)

そうすると「どちらを優先すべきか」というトレードオフが迫られます。

「当面の手取りを優先させる」なら指示に従えばいいし、「自分の仕事論は何があっても曲げない」のであれば己を貫けばいい。

ただし、どちらを選ぶにしても「選んだ結果を受け入れる」という姿勢だけは徹底しましょうね。

 

傍若無人に振舞っているのに、ボーナスの時期だけ「なんだよ、会社は俺のことを全然分かってくれてねぇな」というのは筋違いなので。

一方で、賞与を優先したのに「本当に自分がやりたいことはこれじゃないんだ」と悩む必要もない。

自分の選択の結果は、しっかりと受け止めて、それに納得しましょう。

もし、納得できないのであれば、考え方を改める良い機会です。

 

蛇足ですが、賞与・ボーナスを他の会社と比較するのは本当に意味ないのでやめましょうね。

組織の成り立ち、ビジネスモデル、従業員に対する考え方など、ありとあらゆるものが違うので。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です