【必読】ディストピア小説から学ぶwithコロナ時代の過ごし方4選

どうも、職場プレス編集長の石川です。

2020年8月現在、新型コロナウイルスの話題で持ちきりですね。

テレビを付けたり、ネットに繋がると暗いニュースで、

「この先、どうなってしまうんだろう」

「もう絶望だ」

と感じている人が多い昨今。

常にネガティブな情報にどっぷり浸かってしまうと、段々とげんなりしてしまうものです。

 

そんな時は、

思い切って空想の世界に逃げ込んでしまいましょう。

ということで、今回は、

「新型コロナウイルスが可愛く見えるディストピア小説4選」

現実よりも恐ろしい小説の世界に足を踏み入れて「いや、これと比べれば『最悪』と言うには程遠いな」と感じてみましょう。

カミュの『ペスト』を読んで「感染症コワイ」とか言いながら怯えている場合じゃないぜ!

 

ちなみに、「ちょっと気持ちを落ち着けよう」という趣旨で「コロナなんて怖くないぜ!」という意図ではないので誤解なき様、よろしくお願いします。

1.日本沈没/小松左京

言わずと知れた日本の名作小説、日本沈没。

この小説、

察しの良い人なら気づくかも知れませんが、なんと!

日本が沈没してしまう話なんです。

宇宙人が襲来するわけでもなく、ゴジラが襲ってくるわけでもなく、地殻変動によって日本が沈没する。

で、科学知識がゼロな私は、

「じゃあ、外国逃げるしか無いよね」と簡単に思うのですが、それが中々どうして一筋縄では行かないわけでして。

というのも、

・そもそも本当に沈むのか、確証を得る必要がある

・本当に沈むと分かったらどうやって全国民に知らせるのか

・1億人以上をどうやって、どの国に退避させるのか

などの問題が山積みなんですね。

それも「いつ沈むのか?」が分からない状況の中で。

さらに、沈む過程で発生する地震では数百万人の単位で死者行方不明者が出る。

 

そんな中、

政府・企業・国民は、何を思って、どの様に振舞うのか、真価が問われる。

現状の「新型コロナウイルスにどう振舞うか」を客観視するきっかけにどうでしょう?

読み始めた時に「読書が趣味って言ってるから読んでおくか。でも昔の作品だからダルいな〜、どうせ古臭いんでしょ」と思っていた自分を殴ってやりたい。

古い作品だけど、全く古臭くなく、ページをめくる手が止まらない良書です。

ネットフリックスのアニメ版「日本沈没2020」も観てみたい。

ちなみに、実写映画化もされていて、なんと藤岡弘が出演している。

仮面ライダー。。。

2.華竜の宮/上田早夕里

本書は「世界が全体的に水没した地球」が舞台です。

で、この世界には2種類の人類がいます。

残された土地で引き続き文明社会を生きる陸上民(現代っぽい暮らし)と遺伝子改良をして海での生活に適応した海上民(漁師っぽい感じでずーっと海上にいる)。

陸上民は、文明人よろしく、海上民を管理したがります。

その一方で、一部の海上民は「俺たちゃ管理されたくねぇぜ、ヒャッホーイ」と自由気ままに生きています。

で、海上民が施された遺伝子改良によって、とある副産物が出来てしまい、それがデカイ怪物になって海から陸に上がってきます。

しかも、人を食べちゃう。コワイよ。

もちろん、陸上民も無策ではなく、上陸地点で駆除を行います。

が、駆除しても駆除しても怪物は上陸チャレンジを止めないし、徐々にその手段が巧妙化していく。

そんなやりとりが、上下巻で延々繰り返されていくのかと思いきや、さにあらず。

 

作中で、ただでさえ住みづらい地球なのに、『日本沈没』も真っ青な展開が待ち受けていて、その事態に対応するために各々が手を尽くします。

が、それも人間の数だけ、目指す方向性が違って、まあ衝突するわ、対立するわでてんやわんや。

常に状況がひっくり返り続ける終盤は必読です。

これもまた、どの立場で、何を守るために、どの様に振舞うのかを考えるきっかけになります。

個人的には、気骨のある思入れが深いキャラクターが苦労の末、苦境を乗り越えた瞬間に訪れる事態に「あ〜、人生ってこういうことだよな〜」と作者のドライな表現がとても好きです。

それにしても、なぜ、私が読む本は世界が水没しがちなのだろうか。

ちなみに、この作者は小松左京賞を受賞しています。

沈没つながり。

3.1984年/ジョージ・オーウェル

ディストピア小説の定番『1984年』

核戦争後、世界が3つの大国に分かれて絶えず戦争をしている時代で、

思想・言葉・生活が統制され、どこにいても監視されている、という、聞いただけで「そりゃディストピアだわ」という世界観。

しかも、何か違反をすると密告されたり、監視にひっかかると、政府からきついお仕置きをされるというおまけ付き。

小説を読んでいるのに「あれ?これって『あの国』の話?」と疑問に思うこと間違いなし!

(自粛警察、マスク警察などの輩が目に浮かぶぜ。というか、そもそも「警察」っていう単語を使うことは警察に対して超失礼だから止めてほしい)

 

一見してとんでもない不自由がある訳ではない暮らしに見えても、

「自分で考えることを禁じられる」ことがどれほど苦痛で、

・それを守るためにどれだけの犠牲が出るのか

・そもそも守り切れるのか

という状況が丁寧に描かれていて、本当に絶望的な気分になります。

読後感も「うおぅ、重い作品を読んじまったぜ」となること請け合いです。

ただ、これを読むと、

「これと比べたら今の世の中なんてチョロいよね」とも思える良作。

ちなみに、主人公がネズミ嫌いなんですが、その設定がとんでもなく嫌な使われ方をするので、要チェック。

この作品が出版されたのは1949年。

何この先見性。恐ろしい。

4.百年法/山田宗樹

第二次世界大戦後に不老不死の技術を手に入れた日本。

死なないんですよ、人が。

不老不死の手術を受けた年齢のまま、老化が止まります。

だから、社会全体の人間の見た目が若い。

「何その世の中、ユートピアじゃん!」と思うでしょう?

でも、世代交代は必要なので、

不老不死の処置を受けた人は100年後に死ななきゃいけないという法律が定められています。

これがタイトルになっている『百年法』

この時点で設定が鬼。

で、その法律を適用を免れる特例があり、とある人物がそれを独断で決めることが出来るんですよ。

で、その強力な権力を「いや、止めて〜!!」というタイミングで振りかざしてくるんですよ。

もう、ゾッとします。

で、この小説は、

「そもそも『生きる』ってどんなことなの?」というテーマを扱っています。

特に、人生100年時代においては読んでおいて損はない、というか無為に時間を過ごしがちな人にはぜひ読んでほしい作品です。

しかも、2012年出版なので「人生100年時代」と言われ始める4年も前の作品。

何、その先見性、怖い。

5.まとめ

ということで、今回は、withコロナに読みたい作品を独自に並べてみました。

並べてみて気づいたのが「公的機関」が必ず登場する話ばかりでした。

ディストピア小説は、世界観(≒社会)が大切なので、そんな傾向になりがちなのかも知れませんね。

どれも必読なので、ぜひ手に取ってみてください。

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