どうも、職場プレス編集長/モチベーターの石川です。
前回は、就職活動における情報収集編ということで、説明会への参加、OB訪問で気をつけるべき点などを解説しました。
今回は、「自己分析」のやり方を徹底解説をしていきます。
これは履歴書・エントリーシート・面接の全ての基礎土台となる重要なパートです。
自己分析こそが就活の明暗を分けるので、心してやっていきましょう。
ここをサボったら悪い結果に見舞われます。
頑張っていきましょう。
目次
1.自己分析をしよう
もっともポピュラーな分析はもちろん自分でやる分析です。
やり方は簡単3ステップです。
▼ステップ1
自分の長所・短所を書き出す(責任感がある、、行動力がある、観察眼があるなど)
▼ステップ2
ステップ1であげた特徴を表す自分の行動(実体験・エピソード)を紐付ける
▼ステップ3
なぜ、その行動をとったのか、理由を書き出す
では、詳しく解説をしていきます。
1−1.ステップ1:長所・短所を書き出す
ステップ1では、自分の長所や短所を書き出します。
自分の性格を端的に説明する言葉を列挙するんですね。
どれくらい長所と短所を挙げればいいか、というと目安は100個ずつです。
多いと思うでしょうが、なかなか出なくなってきたら「声が大きい」とか「筋肉質だ」とか挙げておけばいいです。
重要なのは「自分のことを全て出し尽くす」ことです。
「もー、これ以上は出ない!」という状態までやり込むと、とても内容が濃い自己分析になりますから。
頑張りましょう。
ちなみに大半の就活生はこの時点で満足して、いきなり履歴書を書き始めます。
これが、失敗の始まりなので、これを読んでくれているあなたはその罠にハマらないように注意しましょう。
この段階では、あくまでも「自分の表面的な長所や短所」しか分かりません。
そのため、これだけを材料に履歴書を作ると、
・実行力がある
・コミュニケーション力がある
・責任感がある
など、100人いたら65人くらいとカブる内容で、就活戦線に臨まなくてはなりません。
これじゃ、勝てる見込みゼロです。
それを避けるためにステップ2があります。
1−2.ステップ2:長所や短所に自分の実体験を紐付ける
ここでは、ステップ1で書き出した項目に根拠を持たせるために実体験を挙げていきます。
例えば、「責任感がある」という長所に対しては、
高校時代、野球部で主将を務めて、練習メニューを考えて、自ら率先して実行することで、チームに定着させた。
その結果、県ベスト8までいった。
とか。
もっと端的に、
長所が「明るい」、エピソードは「いつもニコニコしてる」というものでもOKです。
実体験を紐づけないと「長所に根拠がない」という状態になり、履歴書や面接の時に自信を持って語ることが出来ません。
それを避けるために、実体験を紐づけて、根拠をもって「自分はこんな人間だ」と言えるようにする必要があります。
ちなみにこれをやっている最中に、ステップ1で列挙した長所や短所とエピソードが合わなくなることがあります。
しかし、整合性を考えるのは後にして、とにかく最後まで書き出してみましょう。
1つの実体験で、2つ以上の長所の根拠となるものもあると思います。その時は、違う長所でも同じエピソードを紐づけておけばOKです。
もし、ステップ1で長所を挙げられない場合は、人生のビッグニュースを挙げてみてエピソードを見える化して、そこから長所を考える、という方法もあります。
自分の人生経験を全て棚卸しするつもりで頑張って書き出しましょう。
1−3.ステップ3:行動理念を見つける
この次のステップ3がとても重要で、ステップ2で書き出した実体験に対して、なぜそのような行動をとったかという「理由」を自分なりに考えてみましょう。
そうすることで自分の行動パターン、信念、軸などを見つけることができます。
先ほどの野球部の例でいうと、
「練習メニューを考えたのは、強くなりたいから。自分が頑張ったのは、チームメンバーも一緒にトレーニングしないと勝てないから。」
という理由があったとします。
すると、自分が「勝ちにこだわる」言い換えれば、「結果にこだわる人間だ」ということが分かります。
そして、この「結果にこだわる」ことこそが、真の強みと言えます。
長所で挙げた「責任感」は、「結果へのこだわり」の副産物と言えます。
ここまで掘り下げることが出来れば、自分の強みを自信をもって伝えられるし、それを裏付けるエピソードも厚みのあるものになります。
そのため、「責任感がある」という誰でも思いつきそうな長所で、他の人と被る可能性をグッと下げることができます。
ここまで来れば、仮に「結果にこだわる」という強みが誰かと被っても、自分の言葉で、自分オリジナルの経験として語ることができます。
そして、企業の採用担当者は、そんな人材こそ求めているのです。
エピソードそのものに希少性は必要ありません。
あくまでも、自分が自分のエピソードを自分の言葉で語っているか、ここが重要なのです。
だから、勉強や部活やサークル一筋でやってきた人は、世界一周したバックパッカー経験者に怯える必要はありません。
ありふれたエピソードでも、自分の言葉で語ることができれば、充分に自分オリジナル、ですから。
2.他己分析をする
さて、自己分析と同じタイミングでやっておきたいのが、他人に自分を分析してもらうことです。
一番頼みやすいのは、友達ですね。
特に参考になるのは、いつも一緒にいる友達です。
たまにしか会わない人と比べて、あなたのことを立体的に理解しているはずです。
その友達に「自己分析」のやり方のステップ1(長所と短所を書き出す)とステップ2(エピソードを紐づける)をやってもらいましょう。
すると、自己分析と一致するもの、しないものが出てきます。
一致するものは「自他共に認める特徴」になります。
そして、自分の認識と違うものは、友達に「何故そう思うのか。それを裏付けるエピソードを教えて。」と徹底的に聞きましょう。
すると、自分が短所と捉えていたことが長所だったり、自分では良かれと思ってやっていたことが迷惑だった、などの事実が見えてきます。
共通するエピソードについても、主観と客観で印象が全く違う、ということもあります。
いずれにしても、自分以外の視点を取り入れることで、分析が立体的になります。
そして、履歴書づくりや面接で語る言葉に厚みと深みが出るため、説得力抜群の内容になります。
他人に分析してもらうことは、書き出してもらうのがオススメなんですが、それが難しいようなら「自分の良いとこって何?」と聞いて、あとは「なんで?なんで?」と繰り返し聞けばOKです。
ファミレスやカフェで雑談しながらやってみましょう。
あと番外編として、「親に聞く」というのも効果的です。
生まれた時から面倒見てくれてるので、とても参考になりますよ。
3.君の失敗談を聞かせてくれ
自己分析は「自分を深掘りして、言語化する」という作業です。
その中で「弱み」や「失敗」が次々と出てくると思います。
実は、これが自分を知るために重要な材料になります。
というのも、失敗や弱みは、ネガティブなものと捉えられがちですが、その先には克服や能力の獲得のストーリーが秘められています。
・部活で一回戦負けした。
・翌年に向けてチームと話し合ってベスト8進出を目指そうと決めて、練習を重ねて力をつけた。
・翌年、ベスト16になった。
・その経験を通して、チームでのコミュニケーションが大切だということを学び、努力を継続する力をつけた。
こんな感じのストーリーは、スケールの大小はありつつ、誰にでもあります。
採用試験では、人事担当者は、そんな部分こそ聞きたがります。
なぜなら、仕事は失敗やトラブルの連続で、それを何とかするためのもので、あなたの失敗のストーリーが働く上で役立つかを判断したいのです。
むしろ、弱みも失敗もない人間とは一緒に働きたくないです。
とはいえ、全ての失敗が成功に転じていたり、得るものがあるわけではないと思います。
そんな時は、「それはそれ」として諦めましょう。
そんなこともあるから元気出して!
4.まとめ〜思い込みには注意〜
自己分析で陥りがちなのが思い込みです。
これが、くせ者で、一度思い込むと他の人から何を言われても「いや、そうじゃない」って頑固になります。
もし誰かから自分の認識と違うことを言われたら、イラッとしたり、否定するのではなく、ちゃんと一考してからその言葉が正しいのか、間違っているのかを判断しましょう。
間違っていると思う場合は、どんな点が間違っているのかも考えてみましょう。
あなたを採用するか決めるのは「あなた」ではなく、「他人」です。
そのため、「他人の意見」に丁寧に耳を傾けましょう。
あと、「自分の意見に固執する人」とは一緒に働きたくないですからね。
とにかく人の意見はちゃんと聞くこと。これ大事。
それと自己分析には終わりがありません。
指導している学生さんを見ると「完璧にできた!」と思った自己分析を元に履歴書を書いてみたところまったく通らず、自己分析をやり直してみたら自分を表すキーワードが変わり、そっちで書いてみたらポンポン通るようになった、ということがよくあります。
ということで、自己分析は常にやっていきましょう。
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これで学べば、かなり多くの悩みが解消されること間違いなし、たぶん。
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