どうも、職場プレス編集長/モチベーターの石川です。
継続は力なり。
誰もが、一度は聞いたことがある格言ですね。
その効果や重要性は分かるけれども、続かない。
仕事、ダイエット、早寝早起き、筋トレ、日記、禁煙、禁酒。
継続すべきことはあるのに、続かない。
実は、続けるためには、ちょっとしたコツが必要なんです。
ということで、今回は「継続のための実践法」について解説していきます。
目次
1.「継続して得られるもの」を見える化する
継続できない人の最大の特徴は、
「継続することで得られるものを理解していない」
何のために、何を継続するのかが、自分で分かっていない、ということです。
例えば、ダイエットを例にするなら、何のためにダイエットをしたいのかが分かっていないのです。
・夏の海で、見事に割れた腹筋を気になるあの子に見せつけたいのか?
・5年前には確かに閉まっていたウエストのボタンを、もう一度、閉めたいのか?
・健康診断に引っかかって、いよいよ本当に痩せないと生命の危機なのか?
・はたまた、綺麗なボディラインを維持したいのか?
これらが曖昧だと、ダイエットをやっても「あれ?何でダイエットしてるんだっけ?」となってしまいます。
そして、そのうちに「目的を達成するための手段」であったダイエットが「目的そのもの」になってしまい、「こんな辛いこと続けても意味がない」とか言い出してしまうのです。
本来見据えるべきなのは、継続のその先に得られるものです。
つまり、目標設定をちゃんとしよう、ということ。
多くの人は、これが苦手です。
なぜなら、きちんと教えてくれる人がいないからです。
学校教育でも社内研修でも習わない。
高校までの教育は、基本的に「受験のための勉強」です。
そして、目的を考えなくても、イヤイヤであっても、学校から与えられた目の前にある勉強を続ければ、進学ができるシステムになっています。
目的を考えなくても、何かを継続すれば、成果が得られる、という、社会では特殊な成功体験を幼い頃から積み重ねてしまい、「目的意識」を養えないまま大人になるから苦労するのです。
それを避けるためには、あなたが今、継続したいと思っていることを、継続の先にどんな良いことがあるのかをしっかりと考えてみましょう。
2.「継続しないと失うもの」を見える化する
次に、継続できない人の特徴は、
「継続しないことで失うものを理解していない」
先ほどのダイエットを例にすると、
・海でぷにぷにのお腹をさらしたら、マッチョ好きなあのコに幻滅される
・オーバーサイズのシルエットが崩れた服を着続けなきゃいけない
・メタボからの体調不良でまずいことになる
・ブヨブヨのボディラインのままで、何もかもが嫌になる
「やらないとまずい」という危機意識が薄い、ということです。
人は、危機感を抱くことで、やる気にスイッチが入ります。
・勉強をしないとテストで赤点を取ってしまう
・営業ノルマを達成しないと上司から鬼のように責められる
・片付けをしないと奥さんにすごい怒られる
「負の状態を避けたい」という思いは、大きな力になります。
漫画・アニメ・映画の主人公は、「大切な人や世界を守りたい」「世の中をもっと良くしたい」などポジティブな動機で行動することが多いので、それが当たり前だと思ってしまいがちです。
しかし、現実の社会では「怒られたくない」「白い目で見られたくない」という危機感を抱いている状態が多く、それを利用した方が効率的です。
特に、日本人は「恥の文化」(世間体や他人の目を気にする)と言われています。
もはや、「恥を避ける」というのが、能力の域に達しています。
せっかく備わっている能力なら使うべきです。
具体的には、やる気が出ない時に、やらないことで失うものを意識すると「やるのは面倒だけど、やらないともっと面倒なことになる」と思えば良いのです。
特に、何かをスタートしてから、序盤でやる気がなくなった時は、この危機感があなたの行動の助けになります。
現状維持を目指したら、悪い結果になりますからね。
ということで、やるメリットに加えて、やらないデメリットを考えるようにしましょう。
3.「何を」「いつ」「どこで」やるのかを見える化する
さて、ここまで継続のための心構えをお伝えしましたが、ここからは具体的に継続のための行動の仕方について解説していきます。
それには1つの極意がありまして。
継続したいことを細かくToDoにする
これだけ。
ToDoリストには「何を」「いつ」「どこで」の3つの項目を書き出しましょう。
例え話がダイエットばかりで恐縮ですが、分かりやすいので、ダイエットでいきます。
「ダイエット」と言ってもやることは多くあります。
食事では、カロリー制限、糖質制限、サプリやプロテイン摂取など色々。
運動も、有酸素運動としてランニング・ウォーキング・トランポリン・エアロバイクなど色々あります。
筋トレに至っては無限にあります。
ダイエットとしてやるものは、時間や場所を選ぶものもあれば、器具を必要とするもの、身体だけあれば自由にやれるものなど、種類は様々です。
そのため、「ダイエットをやる」と言った場合、どんなメニューを、いつ、どこでやるのかをしっかりと決めておく必要があります。
朝、自宅での朝食で炭水化物を抜く。有酸素運動として、外に出てランニングを10分やる。
昼、食堂での昼食でチャーハンラーメンセットのような炭水化物のセットを注文しない。
夜、帰宅前にジムで筋トレをする。
このように、細かいことを決めておくと、何をやるべきなのか明確になります。
これだけでも、いいのですが、さらに細かくするとより実行力が高まります。
例えば、ランニングであれば、帰宅後すぐにタンスのある部屋で靴下を履く、ウェアに着替える、シューズを履く、ランニングアプリを立ち上げる。
ここまで細かくすると、1つずつを実行するのにストレスが少なくなります。
そして、最初の1個目を実践すると、あとは流れでやれるようになるのでとてもおススメです。
反対にToDoを決めておかないと、楽な方に流されて、目標を掲げたものの、なにも行動しない、という状況になります。
ご注意くださいね。
4.ToDoリストに潜む罠
ToDoリスト作りには、大きな罠が潜んでいます。
それは、
「出来もしないのに、立派なToDoリストを作る」
継続出来ない理由、ここに極まれり。といった感じなんですが。
人は目標を掲げた時、その目標を最短最速で達成したい、と考えてしまいます。
その気持ちは、私も全く同感です。
しかし、「頭で考えた最短最速」と「実際に出来る最短最速」は大きく異なります。
頭で考えたものをそのままToDoリストにすると、自分の限界をさらに超えてようやく、ギリギリ出来るか出来ないか、という負けゲーム濃厚なものになっています。
どれだけ過信しているんだ。
そして、いざ実行しようと意気込んでも、結果として全く出来ません。
ダイエットの例で言えば、朝は炭水化物を抜いて、昼夜は食べない。その上で、朝夜は筋トレを1時間ずつバッチリやって、サプリとプロテインをもりもりと摂取する。
ずっと続けられるのであれば良いかも知れませんが、ほぼ100%続くはずがありません。
続かない上に、チグハグなことをやる、というなんとも情けない状態です。
それを避けるためには、ToDoリストは続けられるボリュームで作りましょう。
無理をしてやるものは、絶対に続きませんので。
イメージとしては、60%の意気込みで出来るくらいのToDoリストがオススメです。
遊びを用意しておく、ということですね。
5.そもそも、継続しようとするな
と、ここまでは継続のために必要なことをつらつらと書いてきました。
が、あえて言いたいのが、
「継続しようとするな」ということ。
継続しようとすると、必ず続かなくなります。
なぜなら、やりたいことに対して「継続をする」という目標を追加すると達成のハードルが急激に上がるからです。
そもそも、あなたには「やること」という目標が既にあります。
この目標を達成するのだって、慣れていない人には、大きなハードルです。
にも関わらず、「継続」を目標に追加すると「自分vsやること」の短期的なギリギリの勝負が、「自分vsやること・継続同盟」という長期的かつ確実な負け戦になってしまいます。
そんなことをやるのは愚か者ですよ。
勝てるわけがない。
言ってみれば、100m走1回をやるべきなのに、そこに100m走のスピードで42.195kmを完走するという目標を付け足しているようなものです。
そりゃ無理だし、1日でもやる事をサボってしまうと「結局やれなかったー、自己嫌悪だわー」と言って行動を止めて、またしても「続かなかったー」とか言い出します。
そこで、重要なのが「今日、やることの最初の1個目をやる」ということ。
とりあえず、スタートラインに立つことが重要。
100m走のスピードでフルマラソンを走ることは不可能ですが、100m走のクオリティを毎日やって、結果としてフルマラソン分の距離を走る、ということは可能なんです。
そもそも、「継続」という行動はありません。
1つずつの行動の積み重ねが、結果として「継続」となっていくのです。
気張り過ぎずに、淡々と作業をこなすように、やるべきことを決めて、実践するようにしていきましょう。
まあ、それこそが「継続は力なり」の本質でもあるんですが。
具体例を挙げると、私の朝の鍛錬は、ラジオ体操、トランポリン、腹筋、懸垂、スクワット、腕立て伏せ、少林寺憲法の基本の型というセットでやってます。
これを長い期間、続けているのですが、もちろんやりたくない日もあります。
が、1つだけ決めていることがあるので、結果として続いているのです。
それは、
「Youtubeでラジオ体操第一の動画をクリックする」
これだけです。
これをやるとお馴染みのピアノの旋律とおじさんの声が聴こえてくるので、その流れで鍛錬が始まります。
最初の一歩さえ踏み出せば、あとはわりと慣性に身を任せればグイグイ進んでいきます。
これ、本当におススメです。
6.まとめ〜エリートビジネスパーソンになろう〜
今回は、継続のために意識することとやるべきことをお伝えしました。
・継続するメリットを見える化する
・継続しないデメリットを見える化する
・いつ、どこで、何をやるのかを決める
・ToDoリストは自分が出来るボリュームで作る
・1日1日の行動が結果として行動になる
改めて、並べてみるとどれも「そりゃそうだよな」という事ばかりです。
しかし、その当たり前のことがなかなかやるのが難しいものです。
ですから、1つずつ自分のものにして、継続できる優れたビジネスパーソンになっていきましょう。
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