どうも、職場プレス編集長/モチベーターの石川です。
日々、生きていると絶好調の時があれば、絶不調の時もあるし、まあまあの時もあります。
当たり前ですね。
で、何をするにも絶好調の状態でとりかかるのが良いのですが、「絶好調」なんて月に1回あるかないか。
大体の場合、「まあまあ」か「何かしら不調」の状態だと思います。
疲れた、眠い、ちょっと体痛い、肩がこった、などなど。
でも、仕事はやらなきゃならないですよね。
で、厄介なのが「仕事が出来るかどうかギリギリの微妙な状態」の時。
必死こいて頑張れば何とか出来るけど、可能であれば休みたい、という時。
今回は、そんな状態の時に「どう考えて行動すべきか」を解説します。
1.最優先事項を考える
体調が悪い時に考えるべきことは、たったひとつ。
「何を最優先すべきか」
言い換えれば、「何に対して全力を尽くすのか」ということです。
体調が万全でない時は、仕事のパフォーマンスも万全ではありません。
しかし、万全じゃないから仕事が出来ないか、というとそうでも無いですよね。
例えば、営業の仕事をしているのであれば、普段では10件の訪問が出来るとして、コンディションが悪くて6件が精一杯だとします。
通常時よりも4件は少ないけれど、行動はできますよね。
しかし、コンディションが悪い状態で、仕事をすると体調の回復が間違いなく遅くなります。
これを踏まえてざっくり整理をすると以下のような状況になります。
【体調が悪い時に仕事をする】
メリット:万全ではないにしろ、仕事をすることで成果がある
デメリット:回復が遅くなるため、万全ではない状態が続く
【回復を優先して仕事をしない】
メリット:回復に要する時間が最短で済む
デメリット:回復に使う時間は仕事ができなくなる
まあ、当たり前のことですね。
上記のように整理をしたら、考えるべきは「どのような選択によって、何を得られるか」です。
仕事をするのであれば、仕事の成果が得られます。
その一方で、回復を優先したら体調の改善が得られます。
それを天秤にかけて、現時点で、最優先で得たいものを決めましょう。
あわせて、その時に「得られるものをなぜ得たいのか」を考えると、より決断しやすくなります。
例えば、仕事をするのであれば、あと1件契約が取れれば、インセンティブで給料がちょっと増える、とか。
休むのであれば、明後日までに体調が回復できれば楽しみだった合コンに参加できる、とか。
得られるものや理由は、別に高尚なものでなくても問題ありません。
ということで、自分の最優先事項を決めて、仕事をするか、休むかを決めましょう。
2.その選択に「後悔」がないか
と、まあ、ここまでロジカルに説明してきましたが、何をおいても「自分が納得出来るか否か」が結局のところ最重要です。
というのも、仕事にしろ休みにしろ、どちらかを選ぶことで、得るものがある反面、失うものもあります。
で、考え無しに行動すると、状況が悪化した時に「なぜあの時こうしなかったのか」あるいは「こっちを選ばなければ良かったのに」という後悔が襲ってきます。
そのため、何を選ぶにしても、納得をすることです。
「自分は○○が欲しいから、この選択をする。他に失うものがあるかもしれないけれどしょうがない」ということです。
言い換えれば、決断に覚悟を持つ、ということですね。
仕事をするのであれば、体調不良を1週間引きずることになっても良い、と覚悟する。
休むのであれば、復帰した時に山積みの仕事をやる、と覚悟する。
まあ、決めたとしても後悔することもあるので、その時はさらにその次に後悔しないように決断の精度を上げていきましょう。
余談ですが、一番まずいのは「なんか体調が悪いから、治るまで手を抜いてやり過ごそう」という態度です。
これをやると、気持ちの糸が完全に切れてしまい、いざ体調が万全になっても、不調の前のパフォーマンスが発揮できない、という状況になります。
私自身、意志が弱いので、この態度になった時はパフォーマンスが元に戻るまでに1〜2週間かかってしまうこともあります。
そうならないために、しっかりと決断をしましょうね。
3.絶対やらなきゃならない仕事がある場合
ここまで、優先事項を決めて、それにそって仕事をするか休むかを決めましょう、という話をしました。
ここからは「そうは言ってもやらなきゃいけない時はある」という場合における心構えを解説します。
仕事をやっていると「どうしても自分がいなきゃいけない業務」というものが発生します。
自分の能力が必要、「自分がその場にいる」という必要、死守すべき期限がある、など状況は様々です。
その多くは、自分以外に替えがきかない上に、そのタイミングで自分がやらないと問題が起こったり、本来不要な対応が発生する、という状況です。
そんな時はプロ意識を持って仕事に取り組みましょう。
前述の言い方で表現すると「最優先事項は仕事」という状態です。
ただし、この際に絶対に守りたいのが「本当に必要な部分だけやる」ということです。
そして、それ以外の部分は他人に任せましょう。
実際に私の例では、ぎっくり首になったことがあり、寝ていても起きていても辛い状態で、とても仕事ができるコンディションではない、ということがありました。
しかし、その日の13時からどうしても私が必要な会議があり、先方は大きな企業の代表取締役で、なんとか日程調整をして取ったアポイントでした。
大いに悩んだのですが、有給休暇を取得して、午前中に鍼灸治療を行い、痛み止めを飲んで、13時からのアポイントは予定通り行いました。
そして、無事、打ち合わせが終わり、そのまま帰宅して休んでいた、ということがありました。
多くの人は、無理をおして1日中出勤してしまい、体調を悪化させてしまうか、反対に「体が痛いものはしょうがない」と休んで仕事の進みを遅らせてしまうかのどちらかだと思います。
しかし、プロ意識を持って「ここだけは絶対に外さない」というポイントさえ見極めれば、体調と仕事のバランスを取ることができます。
オリンピック前に足首を故障したフィギュアスケートの羽生結弦選手は、怪我をしてもある程度の回復したタイミングで、可能な範囲で筋トレをしていたそうです。これぞプロ。
4.その微妙なコンディションで、最高に楽しいことは出来るか?
ここまで小難しいことを書き連ねてきましたが、
実際に「体調が悪い時」に上記のことを思い浮かべられるかと言うとまず無理でしょう。
私は無理です。(←いや、頑張れよ)
「人生において仕事が最高に楽しくて、最優先」という仕事人間は体調が悪くとも問題なく仕事が出来るでしょう。
しかし、「仕事が大事なのは分かっているし、出来ればやりたいけれど、集中できないから、許されるならやりたくない」という絶妙な心境の凡人はどうすればいいのでしょうか?
これには、とてもシンプルな考え方があります。
それは、
「今のコンディションで最高に楽しいことをしなさい」と言われたら、やるかやらないか、を考える。
これだけ。
具体的な例を挙げて見ましょう。
実は、この記事を書いている時点での私は背中を痛めてしまい、座っているとしんどい、という状況です。
出来れば布団で横になっていたいレベルです。
しかし、先述したように、セミナーのネタ作りや記事の更新をやらないと「良いリズム」を失ってしまいます。
なので、こうして記事を書くことは、私にとって意義があり、プロ意識を保つためには大切なタスクです。
が、背中はしっかり痛い。
そこで、こう考えるようにしました。
「今、このコンディションで有村架純とデートが出来るなら行くか行かないか?」
即答で「行く」
ということは、「最高のことが多少無理してでも出来る」ということは、それ以外のことも出来る訳です。
これがもし、インフルエンザで40℃以上の熱がある、とか、大腿骨が折れた、とかであれば、どうあがいても無理な訳です。
であれば、「体調が悪い」を言い訳にして、サボりたがっている自分がいるだけなんですね。
サボりたがっている自分に主導権を渡してはいけません。
そんな時は、回復に時間をあてつつ、不調な状態でも出来る仕事をやりましょう。
とはいえ、どうしても我慢できない時は素直に休みましょうね。
5.まとめ
人間生きていれば、体調不良になる時は必ずあります。
そんな時に、あらかじめこのような心構えを持っておけば、いざ、悩んだ時にすんなりと答えを出せるようになります。
最後に気に留めておいて欲しいのが、
・無理して悪化してしまう場合は、体調を優先する
・とはいえ、サボる言い訳をする自分になってはいけない
この2つのバランスは常に見極めるようにしてください。
仕事に偏ってしまうと健康を失いますし、サボる自分を認めてしまうといつまで経っても逃げ癖が抜けなくなってしまいます。
ということで、考えながら騙し騙し仕事をしていきましょう。
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