こんにちは、職場カウンセラーのイシカワです。
職場で業務を進めるために、「やる気」は大切な推進力となります。
しかし、いざ業務に臨もうとしても、「なんだかやる気が出ない」ということはありますよね。
コーヒーを飲んで、少しシャキッとしてもすぐにぼんやり状態に戻ってしまう。
資料を作るためにパソコンに向かっていたのにいつの間にかYahoo!ニュースを見ていた。
気分転換にタバコを吸いに行ったら、喫煙所にいる時間の方が長くなっていた。
スケジュールにあれだけ余裕があったのに、気づけば緊急度が高い仕事になってしまった。
やることは分かっている、やるべきことも分かっている、でも、なんか気分がのらない。
この記事では、バリバリ仕事をしたい時に、すぐにやる気が出るスイッチの入れ方を紹介し、やる気が出ない原因とそれに対処する考え方をお伝えします。
目次
1.なんだか気分がのらない時の3つのやる気スイッチ
やる気が出ないとぼんやりしてしまい、業務をやる手が止まってしいます。
しかし、それでは仕事はどんどん溜まってしまいます。
なにはともあれ気分がのらない時は、サクッとスイッチを入れてどんどん仕事を進めていきましょう。
1−1.自分のメンテナンスをする
まずは、大前提ですが仕事の質を高めるためには自分の調子が整っていることが必要です。
そのためには、体調を整えましょう。
まずは何と言っても 睡眠 です。
寝不足だとやる気以前に頭がぼんやりして、やること成すこと上手くいかず、質が低くなります。
次に ご飯は腹8分目 にしましょう。
満腹だと眠くなります。
消化にエネルギーを持っていかれると頭がぼんやりして仕事どころではなくなります。
そして 運動 です。
激しい運動をする必要はありません。朝か夜に短めのジョギングやランニングで全身に酸素を取り込みましょう。
オススメは朝です。
長時間の激しい運動だと疲れてしまい、毎日続かなくなりがちですが、10分くらいの軽い運動ならその日のパフォーマンスがびっくりするほど上がります。
そして継続をすることで疲れにくい体になるため集中もしやすくなります。
1−2.作業スペースの整理をする
自分のメンテナンスをしても、作業スペースが散らかっているとやる気はどんどん無くなっていきます。
筆記用具が散乱している、別の仕事の資料が山積みになっている、未清算のレシートが折りたたまれて放置されている、デスクにうっすらとホコリが溜まっている、などなど。
これらのものが目に入るたびに、
「片付けないとなぁ」
「今やってるのが終わってもなかなか終わらない。あっ、あの件について先方に連絡した方がいいかな、そういえばこの前の件についても・・・」
「あー、領収書、メンドクセー」
「パソコンの横にホコリ溜まってるなぁ、気になるなぁ、でも今やってること優先させなきゃだなぁ」
と今やっている仕事とはまったく関係ないことに意識がもっていかれます。
意識が散漫になると仕事が遅くなり、進んでいないという実感からやる気が無くなっていきます。
そうならないために作業スペースを片付ける必要があります。
理想は常にきれいな状態ですが、まずは仕事をする時に気になったら片付けるようにしましょう。
片付ける時に「こんなことやってる場合じゃないのに」と思わなくても大丈夫です。
片付けも大切な仕事です。
今、5分使って片付けをすれば、その後の1時間の質が大幅に高まります。
1−3.達成可能な目標を立てる、で、すぐに実行
やる気が出ない原因として、やることが漠然としていたり、大きな理想を掲げていることがあります。
もちろん、仕事に大きな志があるのは良いのですが、目の前の業務を遂行するためにはその思いが障害になることがあります。
「せっかくならちゃんとやりたい」「大きな戦略を描いてからやりたい」と思うとちょっとしたことでもなかなか手が付かなくなってしまいます。
その様な事態を避けるためには、①達成までのスピードが早い目標を立てて、②やるべきことを大まかに書き出し、③すぐに実行しましょう。
実現可能な目標とやるべきことが見えていれば、やる気の影響に左右されることなく、成果を出すことができます。
2.やる気が出ない3つの原因
やる気が出ないのには主に3つの原因があります。
しかもその原因はくよくよ悩んでいても一向に解決しません。
それらを知ることで、どのように対処すれば良いかが見えてきます。
2−1.やりがい症候群
やる気とやりがいは密接に関係があります。
最近では「本当に自分がやりたいことって何だろう」「俺が心からやりたいことじゃないと嫌だ」と悩んでいる人がいます。
しかし、自分がやる意味がないとやらない、心から望んだことじゃないとやらない、というスタンスだといつまでたっても行動の質は高まりません。
「本当にやりたいこと」はやりたくないことも含めてあらゆることをやった後にほんのりと見えてくるものです。
自分が全力を出さない言い訳を探すのはそろそろやめて、まずは目の前の仕事に全力を出せるかを試してみましょう。
2−2.やることは分かってる、やらなきゃいけないことも分かってる、でも面倒くさい
これはいわゆる「なんかやる気しない」です。
この場合は、最初の一歩を踏み出すことでやっているうちにやる気になっていきます。
具体的には、やるべきなのは分かっている仕事の、一番最初にできる簡単なことを考えて、それを実行しましょう。
やるべきことが分かっているほどにやらなきゃいけないことの多さにうんざりしますが、やり始めるとスルスルと仕事が進んで後からやる気も出てきます。
いったん勢いに乗れば、その流れで仕事を終わらせてしまいましょう。
2−3.あの人はあんなに楽しそうなのに・・・
やりがい症候群にも似ていますが、他人が楽しそうに仕事をしていると、「どうして自分は充実してないんだろう」と悩むことがあります。
ここで考える必要があるのは、その楽しそうな人は、最初からそうだったのかということです。
充実しているのは、どこかの時点で悩んで、考え抜いてようやく充実に辿り着いています。
人と比べるのではなく、自分が考え抜いているかどうか振り返ってみましょう。
他人とあなたが充実を得るものは全く異なることに気づきましょう。
3.『やる気』に振り回されない思考法
3−1.省エネモードも、あり
ここまでやる気を出すための方法をお伝えしましたが、職場においてどうしてもやる気が出ない場合、やる気を出さない省エネモードもありです。
無理にやる気を出そうと思ってもがいても思ったような成果は出ません。
全力を出しているのに成果が出ないとさらにやる気が出ない負のスパイラルに入っていきます。
そうならないためには、必要最小限の仕事だけをやり、あとは思いっきり力を抜きましょう。
積極的に消極的になればいいんです。
3−2.「やるべきことは睡眠時間を削ってでも」のワナ
仕事をする上で、休む時間を削ってやる、というマッチョ論があります。
しかし、やる気が出ない業務を睡眠時間を削ってやったとしてとも大した成果は出ません。
反対に自分がやるべきだと感じたものは誰から言われなくてもどんどんやるので自然と睡眠時間を削ってでもやるようになります。
睡眠時間を削れない自分にダメ出しする必要はありません。
今あることに全力で取り組みながら、「これはやるべきだ!」と感じた時にはじめて、「目標に早く到達するために睡眠時間を削って仕事をしよう!」という気になります。
その時がくるまでは焦らず、行動をしながら待ちましょう。
4.まとめ
では、最後におさらいをしましょう。
▽3つのやる気スイッチ
・自分のメンテナンスをする
・作業スペースの整理をする
・達成可能な目標を立てる、で、すぐに実行
▽やる気が出ない3つの原因
・やりがい症候群
・やることは分かってる、やらなきゃいけないことも分かってる、でも面倒くさい
・あの人はあんなに楽しそうなのに・・・
▽『やる気』に振り回されない思考法
・省エネモードもあり
・「やるべきことは睡眠時間を削ってでも」のワナにはまらない
やる気を出すことは職場で成果を上げるために重要なことですが、やる気が出ない自分に自己嫌悪をして更にやる気がなくなると本末転倒です。
気負い過ぎずにほどほどにやることがやる気を出すために必要なことです。
肩の力を抜いて、ゆっくりやる気を出してください。
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