新入社員が最短・最速で一人前になれる3つのポイント〜君たちはどう働くか?〜

職場プレス編集長の石川です。

「もっと仕事ができるようになりたいのに!」と思っている若手社員諸君。

上司や先輩から「今年の新入社員はデキが悪い」「2〜3年目の若手社員は仕事に取り組む姿勢がイマイチ」と思われてませんか。

しかも、そんなことを言う人に限って仕事ができなかったりしてムカつきますよね。

その一方で、自分自身がしっかりと成果を出せているか冷静に考えるべきです。間違いなくまだまだ伸び代があると思います。

この記事では、1〜3年目の「思うように仕事ができない」と思う若手社員が、最速で一人前になるための実践仕事術を3つのポイントに分けてお伝えしていきます。

1.「働く」の定義とは?

「組織で働く」とは何でしょうか?

自分が生活するお金のため?

人生のやりがい?

お客様からの「ありがとう」という言葉?

 

全部正解ですが、最大の目的は「組織の利益」です。

これを絶対に間違えないようにしてください。

あなたは組織にとって「利益を生み出すための商品」です。

会社にとって利益を生み出さない社員は無価値です。というか、給料泥棒です。

 

もちろん、やりがいや達成感は大切なものですが、それらは利益を出しながら得るものです。

自分のやりがいを優先して利益を蔑ろにしてはいけません。

くれぐれも「自分が本当にやりたいことはコレジャナイ」という自分探しを始めないように注意しましょう。

2.自分のスタイルを築くための実践術

仕事ができる中堅以上の社員は自分なりのスタイルを持っています。

仕事のスタイルとは「少ない労力で大きな利益を出すための効率の良い動き方」です。

例えば、

・パソコンの辞書機能で「おせ」と入力すると「お世話になっております。」と表示されるように登録しておく。

・コピーと資料の綴じ込みは必ずパートさんに任せる。

・意思決定の会議の前に、キーマンに対して事前に説明をして同意を取り付けておく。

・業務の方向性はあらかじめ、上長の合意を得ておく、など。

やりたいこともやりたくないことも含めて経験を積むことで、「これ、こうした方がいいな」「これはやっちゃダメだな」と判断ができるようになり、自分が効率的にできるスタイルが出来上がっていくものです。

この章では、自分なりのスタイルを最速でつくり上げるための実践方法をお伝えします。

2−1. 「YES!」の力とまず「やってみる」の力〜最短で経験値を上げる〜

若手社員が自分のスタイルを最短で作るには「上司や先輩から指示された業務は全てやる」ことです。

新入社員・若手社員は圧倒的に仕事の経験値が足りていません。

資料作り、営業、プレゼン、経理知識、交渉力、スケジューリング、など全てにおいてです。

・資料を作れば、フォントがバラバラ・誤字脱字の嵐。

・営業に出れば、売上ゼロで会社に帰ってくる。

・プレゼンをすると噛むわ、言いたいことが分からないわ。

・交渉に臨めば相手先に押し込まれてしまう。

・仕事のスケジュールはどんどん遅れる。

・そもそも言われてことを忘れる。

上司から見ると「どうしてこんなことも出来ないのか」と思うことのオンパレードです。

それもそのはず、部下であるあなたは業務経験が足りないため、上司の視点や思考まで到達できていません。

そんな状態で、上司の指示にいちいち難癖つけて、自分流にアレンジしてみたところで大した成果を出せません。

そんな状態をいち早く脱するためには、とにかく経験値を積むのが一番です。

そのために心掛けることは2つあります。

①まず、やってみる

②やってみた後に「より大きな成果を出すためにどうすれば良いか」を考える

上司や先輩がどんなにポンコツでも「経験値」においては、あなたよりも優れています。そのため、未経験の業務は、とりあえず上司の指示に従うことで、筋道が見えてきます。

そのため、「あいつに言われた通りに誰がやるか!」と反発するのではなく、やってみた後で、改善提案をする方がよっぽど建設的で成長につながります。

まずはやってみないと見えない景色がありますからね。

 

例外的に「NO!」と言うのは、コンプライアンス(法令遵守)に違反することを指示された時です。

直接「NO!」と言うのが難しい場合は、指示してきた人よりも上の立場の人か総務部などに相談をすれば良いでしょう。

2−2.仕事の主語(目的)を理解する

「手段の目的化」というフレーズを聞いたことがありますか?

目的を達成するための手段が、業務を進めていくうちに「その手段でやること」が目的になってしまうことです。

利益を出すためであれば、あらあじめ考えたやり方をどんどんと変えてもいいのです。

そのためには「指示された仕事の主語(目的)を尋ねる」ことにしましょう。

「その仕事はどんな意味や役割があるのか」「全体の仕事の中でどんな位置づけか」などを理解するのです。

 

例えば、資料の準備を頼まれた場合。

・役割が分かっていなければ「ただのコピーと言う作業」

・取締役会に使う資料と分かれば「役員の理解を促すための補助」

・さらにその内容は新規事業の判断に使うとなれば「経営判断に影響する業務の一翼を担う」

このように意味づけが変わると本気度や注意力が変わってきますよね。

 

目的を考えずにやるのはNGです。目的を考えなければ、いつまで経っても上からの指示を待っている受動的な人間になってしまいます。

キャリアアップを考えるのであれば、指示待ちではなく、自分が方針を出せる立場になるように心がけましょう。

ちなみに私は仕事のことを「作業」と呼んでいたら、上司から「お前には主体性がないのか、もっと考えて『業務』をやれ」と叱られたことがありました。もっともな指摘ですね。

2−3.全部メモるつもりで

業務の指示を受けるときにどのような行動を取っていますか?

・全部メモを取る

・必要な部分をメモにとる

・頭の中に叩き込む

・「また聞けばいいや」と思いぼんやり聞く

人は忘れる生き物です。上司や先輩などの指示や会議に出席した際など、相手の発言を「覚えていられる」と思っても、いざ振り返って見るとすっかり忘れていて、「思い出せない」という事態は珍しくありません。

また、若手のうちは「手順を教わる」ことが頻繁にあります。

その内容をメモらずに、同じことを繰り返し何度も聞くようだと相手がイライラしてきて、自分は業務が覚えられない上に人間関係が悪くなっていきます。

そして、相手は教えてくれなくなり、自分が成長できなくなります。

 

私自身、新入社員の頃は常にメモ帳を持ち歩き、誰かに教えてもらう時には全てメモるようにしていたら、初対面の現場のおっちゃんに「君はメモをとって偉いね」と褒めらたことがあります。

メモをとるだけで業務を思い出しやすくなり、褒められたりするのです。

ちなみに私は忘れっぽいので、どんなに簡単な打ち合わせであってもメモ帳を必ず準備しています。

また、余談ですがメモを取っていると相手に「お、こいつはちゃんと聞いているな」と思わせることができます。たとえその内容がラクガキであったとしても。

3.「やばい、困った!」そんな時は?

職場での業務は、「やばい、困った!」の連続で、スケジュール通りに進む方が少ないです。

・段取りを組んでいたのに、突然上司が長話を始めた上に曖昧な指示を出してきた!

・きっちり準備していたイベントで、重要な備品が足りないことが発覚!

・会議直前に資料を印刷しようと思ったら、先にコピー機を使っている人がまさかの500枚の両面印刷!

自分で解決出来ることもありますが、若手のうちは未経験のことばかりで右往左往しがちです。

この章では、「そのような困った時」の対処法をお伝えしていきます。

3-1.隠すと100%バレる

まず、肝に銘じて欲しいことがあります。

それは、「トラブルは隠すと100%バレる」ということです。上司や先輩はこれまでの経験値から業務の勘どころを押さえており、業務がうまくいっていないことは雰囲気で分かります。

あなたの「ヤバイ」と思っている様子ですぐに気づくこともありますし、あなたがミスを適当に取り繕って、後になってバレることもあります。

いずれにしても、どこかのタイミングで100%バレます。

困った状況を何とか自力で解決して、その後に何も指摘されてないから「バレてない」と思っていても上司や先輩からは「あいつは隠す奴だな。重要な仕事をさせないようにしよう。」と思われている可能性は大いにあります。

実際に私も若手社員の時に必要な資料配布を忘れて、会議を乗り切って、「よーし、うまくバレずに済んだぜー」と思っていました。しかし、その直後に上司から「あれ、ちゃんと用意しとけって言っただろ」と叱られたことがあります。会議上では、相手先との信頼関係を考えて指摘されなかっただけでした。

一方で、後輩指導においては、相手が隠していることがバレバレで、しかもそれを本人が「バレていない」という確信をもっているという風景を頻繁に見てきました。そして、それを指摘するとまた適当に取り繕って。。。という繰り返しを何度したことか。

3−2.トラブルこそスピード命〜上司(先輩)はうざいが役に立つ〜

さて、ではトラブルに見舞われた時はどうすれば良いのか。

まず、大前提なのはトラブル対応は時間が経つほどに事態が悪化していきます。

しっかりとトラブルを解決しないと、利益が出せなくなったり、会社や組織の信頼を損ねることもあります。

密集地帯での火事のようなもので、初めは小火だったのが、気づいた時には隣に延焼していることもあります。

クレームに対して、最初から話を聞いて対応すれば良かったものを、いい加減にあしらってしまい、お客さんの怒りを増幅させて、「上司を出せ!」「訴えてやる!」などと言われて途方に暮れる、ということもあります。

 

そのような事態を避けるには職場にいる上司や先輩に報告・相談をすることです。

もちろん、トラブルが発生したら叱責されることもあるでしょう。

しかし、仕事にトラブルはつきものです。トラブルを解決することが仕事とも言えます。

 

そして、自分の手に負えなければ上司や先輩を頼ればいいのです。職場の上司のほとんどは、なかなか鬱陶しい存在かと思います。

しかし、それと同時にもっとも身近で頼りになる存在でもあります。

あなたと上司は「会社(部署や職場)の利益を上げる」という点で利害が完全に一致しているからです。

あなたのトラブルは上司のトラブルでもあります。それを解決しないとそのチームの成果が下がってしまいます。

それを避けるために必ず解決の糸口を見つけていきます。

の最中に言われる嫌味や小言は税金だと思って諦めましょう。

 

上司や先輩が頼れないのであれば、とりあえず話しやすい人に相談すれば良いでしょう。

4.まとめ〜一人前を目指して〜

まとめます。

新入社員や若手社員が一人前になるためには3つのポイントがあります。

・働くとは「組織に利益を与えること」

・自分のスタイルを築くためには「上司からの指示はYES!」「まずやってみる」「仕事の主語を理解する」「全部メモる」

・困った時は「上司や先輩にすぐに相談する」

たったこれだけのことをコツコツと積み上げていくことで、自分で仕事を進めることができるようになります。

いわゆる「一人前」というやつです。

今の会社でのし上がっていくにしても、いい条件の職場に転職するにしても、独立するにしても、働くための基本ができていなければ、どこに行っても通用しません。

納得いかないことに迎合する必要はありませんが、自分のこだわりをいったん横において、成長のために行動することをおすすめします。

 

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